四季報で財務健全企業を探すなら【キャッシュフロー】に注目せよ!

こんにちは〜! プリケツ太郎(@puriketsutarooo)です!

悩み中
悩み中

高配当株に投資して永遠にインカムゲインをもらい続けたい!

ってことは資金にゆとりのある企業が良いんだろうけど、どの情報を見ればそれがわかるんだろう?

四季報から財務健全な優良企業を探したいとき、どなたもこんな悩みを抱えますよね。

今回は優良企業を探す上で注目してほしい【キャッシュフロー】の見方について解説します!

この記事では、会社四季報編集部さんの著書『会社四季報公式ガイドブック』の内容をプリケツ太郎なりに解釈して紹介していきます。

これを読むと、銘柄選択する上での1つの目安を学ぶことが出来ますので、優良企業を選びやすくなります。

記事内広告

財務健全な優良企業の条件って?

財務健全な優良企業とはズバリ、収益力(稼ぐ力)信用力が備わっている会社のことです。

具体的に言うと、四季報の【指標等】の部分に書かれているROEやROAから収益力は判断しましょう

会社の資産や自己資本をいかに効率良く利益に繋げられているかという指標は、会社の収益力に直結するためです。

ROEやROAといった用語の解説は以下の記事を参照してください。

一方、信用力は四季報の【財務】や【キャッシュフロー】に書かれている自己資本比率や営業CF、投資CF、財務CFで判断しましょう

自己資本比率が低いということは、銀行からの借入金など他人資本を活用しつつ経営していることになります。

業績が良い時は問題ありませんが、2020年のコロナショックのような出来事が起こり収益力が下がったときに一気に経営難になってしまうこともあるからです。

【キャッシュフロー】の解説

では、次に【キャッシュフロー】の部分の解説をしていきます。

ちなみに実際の四季報の巻頭に記載されている「四季報の見方・使い方」では、

【キャッシュフロー】純現金収支の増減額。

と書かれています。

以下で詳しく解説していきます!

営業CF

営業CFは本業の営業活動を通じて獲得したお金の増減を表しています

営業CFがプラスなら本業でお金を獲得できていることになりますが、マイナスの場合営業するたびにお金を失っていることを意味します。

ただ、営業損益が黒字にも関わらず、営業CFが赤字のケースもあります。

それは、営業損益上では利益計上できていても、現金でまだ支払いされていない場合が考えられます。

ですので営業CFが赤字の場合は必ずしも経営悪化を意味しているわけではないですが、注意は必要です。

投資CF

投資CFは投資により増減した金額を表しています

成長企業であれば、設備投資は必須ですので、投資CFはマイナスになります。

逆に成熟企業のように、資産の売却額のほうが多くなれば投資CFはプラスになります。

なお、企業の主な投資先は固定資産、有価証券、貸付金などが挙げられます。

財務CF

財務CFは営業や投資で資金の調達が必要になり借り入れなどをした場合にはプラス、逆に借入金を返済した場合にはマイナスになります

ですので営業CFで得た資金を使ってどんどん借入金を返済しているような会社の財務CFはマイナスになりますので、財務CFがマイナスというのは決して悪いことではないんです。

3つのCF組み合わせパターン

営業・投資・財務CFはそれぞれプラス/マイナスがあるので組み合わせパターンは8通り存在します。

次でパターン別の企業の財務状態を見ていきましょう!

①営業+ 投資+ 財務+

営業で現金を稼ぎながら保有資産を売却、借り入れもしている。

事業転換など大きな資金が必要な状態であると推測できる。

②営業+ 投資+ 財務−

営業と保有資産等売却で得た現金を借入金返済に充てている。

財務の改善を図っている状態だと推測される。

③営業+ 投資− 財務−

営業で得た現金を資産獲得や借入金返済に充てている。

投資と財務改善を同時に行っており、キャッシュフローの理想形の状態。

④営業+ 投資− 財務+

営業で得た現金と借入金を合わせて資産に投資をしている。

成長途上の企業でよくあるキャッシュフローの状態。

⑤営業− 投資+ 財務+

営業で現金が得られず、保有資産売却や借入金で資金繰りをしている。

注意が必要な企業の典型的なパターン

⑥営業− 投資+ 財務−

営業で現金が得られず、保有資産売却で借入金を返済している。

過去の蓄積を切り崩している状態。

⑦営業− 投資− 財務+

営業で現金が得られず、借入金を調達して資産に投資をしている。

再建途上の企業に見られる状態。このままでは財務バランスは悪化していく。

⑧営業− 投資− 財務−

営業で現金を得られていないが、資産に投資が出来て、借入金の返済もしている。

過去の蓄えがあるから出来ている状態だが、これが長期化するのは良くない。

営業CFを元にしたその他の指標

ここでは営業CFを使ったその他の指標を紹介します。

営業CFマージン

営業CFマージンは売上高に対して、どれだけ営業CFを効率的に生み出せているかを表しています。

\begin{align}営業CFマージン=営業CF÷売上高×100\end{align}

 

単位は%です。

この数値が高ければ高いほど、効率良く現金を得ていることになります。

営業CF有利子負債比率

営業CF有利子負債比率は有利子負債に対して、どれだけ営業CFを稼いでいるかを表しています。

\begin{align}営業CF有利子負債比率=営業CF÷有利子負債×100\end{align}

単位は%です。

この数値が高ければ高いほど、債務返済能力が高いと判断することが出来ます。

まとめ

今回は四季報の【キャッシュフロー】欄について数字の見方を紹介しました。

・財務健全な優良企業は収益力と信用力が備わっている会社のこと

・営業CF:営業CFは本業の営業活動を通じて獲得したお金の増減

・投資CF:投資により増減した金額

・財務CF:借入金などの調達、返済した金額

・投資CF+ 投資CF− 財務CF− :キャッシュフローの理想形

・営業CFマージン:売上高に対してどれだけ営業CFを効率的に生み出せているかを表す

・営業CF有利子負債比率:有利子負債に対してどれだけ営業CFを稼いでいるかを表す

四季報の【キャッシュフロー】欄を上手く活用して、財務健全な優良企業を見つけましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました