iDeCoってなんですか?って人に向けて解説します!

少子高齢化がどんどん進む日本。
さらに医療の進歩による、人生100年時代の到来。
60歳までせっせと働き、やっとのんびりセカンドライフが送れると思っていたら、
10年後、「あれ?あんなにあった退職金がもうないよー(泣)」
なんてことになりたくないので、現役時代からコツコツ老後資金を貯めていきたいですよね。
資産形成には色々な方法がありますが、今回はiDeCoについて説明していきたいと思います!

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iDeCoの由来

iDeCoとは日本語で言うと、”個人型確定拠出年金”と言います。
英語で表現すると、”individual-type Defined Contribution pension plan”
これの単語の一部を取って名付けられました。
拠出とは、設定した金額を毎年積み立てることを意味しています。
年金というだけあって、拠出したお金を受け取れるのは原則60歳以降です。

iDeCoの概要

では概要について書いていきます。

制度について

iDeCoは平成14年1月より運用が始まりました。
以前までの公的年金や確定給付企業年金は国や企業などの責任で資金を運用していました。
しかし、iDeCoは自分で掛金を積立てて、自分で商品を選択して運用していくことになります。
国民年金や厚生年金に上乗せしてもらえる可能性もありますが、全て自己責任になるので運用していく商品をしっかり選んでいく必要があります。

加入は任意

iDeCoは確定拠出年金法という法律に基づいた、私的年金制度です。
そのため、加入は任意となっています。

加入条件

iDeCoに加入できる条件は2021年4月現在、下記の通りです。

・20歳以上60歳未満
・国民保険の第1号被保険者(自営業の方等)
・原則、企業型確定拠出年金制度に加入していない方(加入していても企業の許可があればOK)
・確定給付企業年金・厚生年金基金に加入している方
・公務員
・国民年金の第3号被保険者(専業主婦(夫)の方等)

ずらっと書きましたが、これで全体の8割強の方が対象になります。

拠出額

職業によって月々の拠出額が変わっていきます。

職種拠出上限額(月額)
自営業者6.8万円
会社員1.2万円〜2.3万円
公務員1.2万円
専業主婦(夫)2.3万円

これによると、公務員は月々1.2万円を上限に拠出できるようですね!

また、各職種、下限は5,000円で、そこから1,000円単位で拠出額を設定できます。拠出額の変更は年1回まで可能です。
また、申請することで一旦拠出をストップすることも可能です。

諸費用

費用については加入時、運用中、受取時に費用が発生します。

加入時2,829円(初回のみ)
掛金手数料月額105円
掛金受取時手数料1回あたり440円
運営管理手数料金融機関による
最安66円(月額)

投資商品

iDeCoで投資できる商品は大きく分けて2種類あります。

  • 元本確保型
  • 価格変動型
元本確保型

読んで字のごとく、掛金として拠出した金額が”減らない”商品です。
しかし、利益を生み出し”増える”ことはありません。
利益は出ないのに、上で説明した諸費用は毎年かかってきてしまいます。
イメージ的には、お金を払って貯金しているようなイメージです。
さらに、インフレを加味するとより資産形成が難しくなります。

インフレ:物やサービスの値段が上がることでお金の価値が下がること。
 (例)今年100円で買えたりんごが10年後には150円出さないと買えなくなった。
価格変動型

このタイプの代表的な商品として、投資信託があります。
投資信託とは、皆さんから集めたお金を集めて運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品です。
集めたお金をどんな対象に投資するかは、投資信託ごとに決められた方針に従って専門家が行います。
投資信託の場合、株式や債券に投資をするため、元本確保型と違い拠出金額が減る可能性がありますが、利益を生み増える可能性があります
また、専門家に運用をお願いするため、投資信託ごとに決められた運用手数料がかかってきます。

税制優遇措置

iDeCoには3つの税制優遇措置があります。

  1. 掛金として拠出した全額が所得控除される
  2. 運用中に得られた利益は全て非課税
  3. 積立てたお金を受け取る際、各種控除が適用される

これがiDeCoをやるべき最大のメリットになります!
その解説については次の記事を御覧ください。

まとめ

今回はiDeCoの制度について解説しました。
加入は任意ですが、税制優遇措置がありますし、若いうちから始めれば運用期間を長く取れるため、老後の資産形成にピッタリの制度だと感じています。
メリット・デメリットや、どんな商品を購入し運用していけばいいかなど、まだ書ききれていませんので、そのあたりは次の記事で書いていきたいと思います!

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