2000万円問題が騒がれて久しいですが、豊かな老後を送るためにはやはりお金が必要ですよね。
しかし、自分がもらえる年金額を知っている方は意外に少ない気がします。
もらえる年金額を知らなければ、現役時代に蓄えておけばいい資産額もわかりません。
この記事では令和2年版の地方公務員の年金受給額を計算してみます。
年金とは
そもそも年金とは、社会保障制度の一環として法律によって運営する社会保険の一つです。
老齢、障害及び死亡による稼働能力の喪失や減少に対し、本人や遺族への年金給付を行い、相互救済の役割を担っています。
年金の種類
年金には①国民年金と②厚生年金の2種類があります。
①国民年金 日本国内に住所のある20歳以上の全国民が加入する年金
②厚生年金 日本の被用者が70歳まで加入できる公的年金 ※以前は被用者が加入する年金は「厚生年金」「共済年金」に分かれており、公務員は「共済年金」でしたが平成27年10月に被用者年金一元化により公務員も「厚生年金」に加入することになっています。
受給資格
年金受給資格は以下のとおりです。
- 65歳に達していること
- 10年以上勤務していること
計算式
○計算式の確認です。
・国民年金
\begin{align}780,900×\frac{国民年金納付月数}{国民年金加入可能月数(480ヶ月)}\end{align}
・厚生年金
\begin{align}平均標準報酬月額×\frac{5.481}{1,000}×勤務期間月数\end{align}
※平均標準報酬月額とは、勤務期間中の月収(控除前)とボーナス(控除前)の合計を総勤務月数で割った金額
○現在僕は30歳であり、正確な年金額は算定出来ませんので以下のような条件で今回は計算していきます。
・国民年金は22歳〜60歳の期間だけ納付している ・入社は22歳、退社は65歳 ・入社から退社までの平均標準月額は450,000円 ・加給年金額と呼ばれる配偶者や子供の年齢による追加年金額は算入しない ・利率等は令和2年度のものを使用
計算結果
○国民年金
\begin{align}780,900×\frac{456}{480}=741,855\end{align}
○厚生年金
\begin{align}450,000×\frac{5.481}{1,000}×516=1,272,688\end{align}
◎65歳以降に受け取れる年金額
\begin{align}741,855+1,272,688=2,014,543\end{align}
私の勤務している特別区では65歳以降にもらえる年金の金額は約200万円でした。
1ヶ月で使える金額は
\begin{align}2,014,543÷12≒168,000\end{align}
ですね。まとめ
今回は年金についての計算でした。これに退職金がプラスされますので月額金額はもう少し上がりそうです。
ただ、生命保険文化センターの「令和元年度 生活保障に関する調査」によると、高齢夫婦がゆとりのある生活を送るには36万円程度必要とのこと。
よって、ゆとりのある老後を送るには年金だけでは不可能ですので、みなさんも現役時代から資産形成を始めていきましょう!!
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